クローズド・ノート
2009年 02月 23日
最近ピュアな物にとても弱くてサクッと心のツボを押さえられちゃいました。
「犯人に告ぐ」と同じ作者が書いたとは思えない市川拓司のような純粋な恋愛小説でした。
作中出てくる小学校の先生がやけにリアルに描写されていて
雫井脩介ってすごいなって驚いていたら
この先生、すでに他界されている作者の実の姉がモデルで
実家の押し入れなどに残されていた子供たちからもらった手紙や
不登校児童の母親と交わした連絡帳の写しをそのまま使っているらしいです。
その先生の言葉に主人公同様読者も勇気をもらえるので
この物語はドキュメンタリー的な要素も含んだ深いお話です。
読み終わってもう何日か経ちますが
しばらくこの伊吹先生と石飛さんと香恵ちゃんの世界に浸っていたい。
そう思える作品です。
by sharpens_you_up
| 2009-02-23 00:48
| 書籍