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No pain, no gain


by sharpens_you_up

白夜行

白夜行
東野 圭吾 / 集英社
スコア選択: ★★★★★

今年の正月から読み始めた小説です。文庫本のくせに854ページもあり辞書と変わらない厚さだったため普段持ち歩くことができず読み終わるのに11ヶ月かかりました。いまは達成感でいっぱいです。

白夜行_a0036400_23564.jpg本の厚さがフリスクの横幅と同じ。

この白夜行も東野圭吾の作品。今年TBSでドラマ化されたらしいがそれは見てないのだけども原作を読む限りではこれをどうやってドラマ化したのかが非常に気になります。たぶん原作とはほど遠いものになっているに違いない。DVDになっていたらTSUTAYAで借りてみよう。

とにかく長いお話だった。幼少時代に起きたとある事件をきっかけに裏の世界で相利共生することになった男女の19年間もの長い歳月を綴った物語。
主人公の桐原亮司と西本雪穂。表の世界では全く別の道を歩んでいるこの二人が次々と起こる忌まわしい事件の中で「裏で何やってんだ!」ってお話です。

ある時主人公の雪穂は言います。
「一日のうちには太陽が出ている時と沈んでいる時がある。
 それと同じように人生にも昼と夜がある。
 もちろん実際の太陽みたいに定期的に日没と日の出があるわけじゃない。
 人によっては、太陽がいっぱいの中を生き続けられる人がいる。
 ずっと真っ暗な深夜を生きていかなきゃならない人もいる。
 わたしはね、太陽の下を生きたことなんかないの。」

この白夜行とはそんな闇(夜)の世界を生きる彼ら二人の人生のタイトルです。
by sharpens_you_up | 2006-12-02 23:55 | 書籍