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No pain, no gain


by sharpens_you_up

インソムニア

インソムニア
/ ポニーキャニオン
ISBN : B00006IZRE
スコア選択: ★★★★

久しぶりに観たサスペンス映画。
アル・パチーノが刑事で、犯人はロビン・ウイリアムス。
もうDVDのジャケットを見る時点でこれが分かってしまうので
「犯人が分かってるのにサスペンス映画が成立するのか?」
この疑問を抱えながら再生ボタンを押しました。

僕の崇拝するリリーさんの邦画評論エッセイ集「日本のみなさんさようなら」の中で
高倉健さんが「健さん」であるための条件は「気温」であると書いてある。
シチュエーションの気温が低ければ低いほどいいシブ味が出て、おいしく頂けるという。

僕はこの「気温」はサスペンス映画にも言えるのではないかと思います。
舞台となる場所の気温が寒ければ寒いほどサスペンス映画はおいしく頂ける。

このインソムニア、舞台はアラスカ。ええ、サスペンス映画にはこれ以上ない場所です。
殺人犯行時は犯人の口から白い息、犯人を追い詰める刑事の口からも白い息、
これは絶対条件だなって思いました。

物語はロビン・ロビンウイリアムスが少女を殺して、
それをアルパチーノが追いかけるという単純な話かと思いきや、そうではなかった。

追跡中にアル・パチーノが山奥の濃霧の中で、相棒の刑事を誤って射殺してしまう。
それを隠匿したアル・パチーノの善悪入り乱れた心の葛藤がメインストーリーになります。
「自分が正しいと思ってやったことは、受け入れるしかない。」
この台詞がキーワードとなってアル・パチーノが決断を下します。

ほんとにアル・パチーノはかっこいい。なにやらしても絵になります。
刑事役なのに、犯人役のロビン・ウイリアムよりも怖かったw
渋みや深さがロビンとは格が違う。

ロビン・ウイリアムスもこの映画のように大げさな演技を抑えて
大げさな善人ぶりさえ発揮しなければ嫌いじゃないですw

今日はこの映画と一緒に借りてきた「セント・オブ・ウーマン」も観ました。
もう10回くらい観てますが、これは何度観てもいい。
最後の演説のシーンは何度観ても泣ける。
アル・パチーノの作品はほぼ全部観てます。
ゴッド・ファーザー、フェイク、インサイダー、エニイ・ギブン・サンデー
これらはもう20回は観てます。アル・パチーノ大好き。
by sharpens_you_up | 2004-10-10 23:24 | 映画